尿漏れ(尿失禁)、頻尿、残尿感

  • HOME
  • 尿漏れ(尿失禁)、頻尿、残尿感
尿漏れ(尿失禁)、頻尿、残尿感

尿漏れや頻尿、残尿感といった排尿のトラブルは、加齢や体質、病気、生活習慣など、さまざまな要因によって起こります。
きわもと泌尿器科クリニックでは、男女問わず幅広い世代の方に対して、原因を見極めたうえで適切な治療を行っています。
ここでは、尿漏れ・頻尿・残尿感の原因や検査、治療の流れについて詳しく説明します。

尿意がないのに尿漏れ(尿失禁)

尿失禁とは、意思とは関係なく尿が漏れてしまう状態を指します。
繰り返す尿漏れに戸惑い、外出を控えてしまう方も多いですが、原因を特定して治療すれば改善できるケースがほとんどです。
尿失禁にはいくつかのタイプがあり、それぞれで原因や治療法が異なります。

尿失禁の原因と種類

尿失禁の原因は、骨盤底筋の緩みや神経の障害、排尿機能の低下などさまざまです。
最も多いのは咳やくしゃみ、重い物を持つ動作などお腹に力が入った時に尿が漏れる「腹圧性尿失禁」で、他にも突然強い尿意を感じて我慢できずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」などがあります。
また、排尿機能に異常がなくても、身体的な障害や認知症などでトイレに間に合わないというケースもあります。

尿失禁の検査

まずは問診で、症状の経過や生活習慣、服薬の有無などを丁寧にお伺いします。
その後、尿検査で感染の有無や尿の状態を確認し、超音波検査で膀胱や前立腺の形・残尿量を調べます。
必要に応じて、膀胱鏡検査や尿流動態検査を行い、排尿のコントロール機能を詳しく評価します。

尿失禁の治療

腹圧性尿失禁では、骨盤底筋を鍛えるトレーニングや低周波刺激療法が有効です。
切迫性尿失禁は基本的に薬物療法と膀胱訓練を組み合わせて改善を図ります。
溢流性尿失禁の場合は、前立腺肥大症などの基礎疾患を治療し、必要に応じてカテーテルや自己導尿を行います。
機能性尿失禁では、環境の調整や排尿リズムのトレーニングを中心にサポートします。

1日何回以上が頻尿?

頻尿とは、日中の排尿回数が8回以上、または夜間に2回以上トイレに行く場合を指します。
単に「トイレが近い」と感じている方の中にも、膀胱の病気やホルモンの変化、ストレスなどが関係していることがあります。
ここでは、頻尿の原因と検査方法について説明します。

頻尿の主な原因・疾患

男性では「前立腺肥大症」が最も多く、尿の通り道が圧迫されることで膀胱に負担がかかり、頻繁な尿意が生じます。
女性では「過活動膀胱」が多く、膀胱が自分の意思と関係なく収縮してしまうことで、急な尿意や尿漏れを引き起こします。
そのほか、「膀胱炎」や「尿路結石」、「膀胱がん」なども頻尿の原因になります。

頻尿の検査方法

問診で症状や生活習慣を確認したうえで、尿検査・血液検査・超音波検査を行います。
尿検査では感染や血尿の有無を確認し、血液検査では腎機能や炎症の状態を評価します。
超音波では、膀胱や前立腺の状態、残尿の有無などを確認します。

頻尿の治療の方向性

過活動膀胱では、膀胱の過剰な収縮を抑える薬を使い、生活習慣の改善やトレーニングを併用します。
前立腺肥大症では、前立腺を縮小させる薬や尿道を広げる薬が用いられます。
その他、例えば感染が原因の場合は抗菌薬を使用したり、ストレスが関係している場合は精神的サポートや行動療法を取り入れたりと、原因に合わせた治療を実施します。

尿が残った感じがする「残尿感」

排尿後に「まだ残っている感じがする」という残尿感は、膀胱の排出がうまくいかないサインです。
実際に尿が残っている場合と、神経の影響でそう感じている場合があり、放置すると感染や腎臓への負担にもつながるため注意が必要です。

残尿感の原因となる疾患

代表的なのは「急性膀胱炎」で、細菌感染による膀胱の炎症が原因です。
そのほかの原因としては脳や脊髄の障害によって排尿の指令がうまく伝わらなくなる「神経因性膀胱」、そして「過活動膀胱」や「前立腺肥大症」なども残尿感の原因です。

残尿感の検査方法

問診で自覚症状や生活状況を確認し、超音波検査で膀胱内の残尿量を計測します。
尿検査で感染や血尿の有無を確認し、必要に応じて膀胱鏡検査で膀胱や尿道の異常を詳しく調べます。

残尿感の治療と改善のポイント

残尿感の治療と改善のポイント

急性膀胱炎は、抗菌薬を用いて原因菌を除去することで改善することがほとんどです。
神経因性膀胱の場合は膀胱の働きを調整する薬を用いた治療、過活動膀胱や前立腺肥大症が関係している場合は、それぞれの疾患に合わせた薬物療法や生活改善を行います。

電話

アクセス

前立腺疾患相談室

女性の泌尿器科専門サイト

map

tel0742-52-7580